日本橋の三越カルチャーサロンで茶杓削りの講座をひらきます。日本橋街大學 夏季講座にて

 6月になりました。ひと月後、7月2日(日)に茶の湯と竹に関する講座をもつこととなりましたのでお知らせいたします。

 

 日本橋 三越百貨店における、三越カルチャーサロンでの『日本橋 街大學』の夏学期講座にて、茶杓削りの講座を開講いたします。講座の57番『初田徹の旅茶杓 ~BAMBOO ART~』というタイトルをつけていだだきました。

 

 そのタイトルの通り、身に携えて旅先へ、あるいは野点、ご友人との集いやご自宅のリビングなど、茶室の中での点前に限定せず、場所に応じて様々に使えるような、みじかい寸法の茶杓を削り、桐箱に収めてお持ち帰りいただきます。

 

 昨年秋に、淡交社の茶道雑誌『なごみ』10月号にて、茶杓削りの講師を務めさせていただきましたが、一般の方へ向けて公開講座をもつことは今回がはじめて。

 

 今回の『日本橋 街大學』における旅茶杓の講座では、ご参加者の皆さまそれぞれに、竹工家として大きく三つのことをお届けしたいと考えています。

 

煤竹の旅茶杓
煤竹の旅茶杓

◯ 1 : 竹の美しさに触れていただきたい。

 

 竹は身近な素材であり植物である一方で、お茶の道具、茶杓の材料になるような美しい竹は、大切に伝えられたたいへん貴重なもので、なかでも古民家から得られる煤竹の美と希少価値は別格のものです。

 

 そうした良い素材に目や手で触れて実際に扱っていただくことで、身近なようで意外にご存知ないであろう竹の美をお伝えしたいと考えています。実際に削る素材だけでなく、美しい竹材を参考品として持参し、素材の説明などもいたします予定です。

 

チラシ : 日本モダンガール協會代表 赤い帽子で存在感抜群な淺井カヨさんの『東京モダンガール』の右隣のやや地味な57番が私の講座です。
チラシ : 日本モダンガール協會代表 赤い帽子で存在感抜群な淺井カヨさんの『東京モダンガール』の右隣のやや地味な57番が私の講座です。

◯ 2 : どなたも失敗なく、美しい姿に仕上がった茶杓を持ち帰っていただきたい。

 

 通常の茶杓削りでは鉈と小刀をおもに用いて削ります。ただし、はじめから失敗なく削れるほど簡単ではありませんし、削り過ぎたり割れたりすれば取り返しがつきません。

 

 今回の講座では、初心の方や手先があまり器用ではないとお考えの方でも、おおきな失敗をせずに完成させられるよう、ヤスリを用いてじっくり確実に仕上げていただきます。時間を掛けることで、それぞれの竹の個性や、削り出すべき姿についても見えてくるものがあるのではないでしょうか。

 

 

 削りの手順や、美しい姿だと感じるバランス、茶杓の細かな見所など、あらためてご自身で削る際の参考、あるいはお茶の会で茶杓を拝見する際のポイントとなるようなことも、削りの実技と並行してお伝えできればとおもいます。

 

茶道雑誌『なごみ』掲載時の私
茶道雑誌『なごみ』掲載時の私(こわくない)

◯ 3 : 上記2点の延長ですが、戸棚に仕舞い込まず実際に使える茶杓をつくりたい。

 

 茶杓削りの講座は、本講座にかぎらず諸所でおこなわれているものと思います。とはいえ、そうした場で初心の方が削るとなると、煤竹のような美しいけれども硬質で脆い素材は扱えなかったり、あるいは扱っても仕上がりがいまひとつであったり、といった場合もあるのではないでしょうか。結果として、せっかく削ったものの、その後の出番がないということも、あるいは起こってしまうのではと。

 

 私としては、講座のなかでの削る時間を楽しみつつ、その後の暮らしの中でも出番のあるものが、やはり良いと考えました。まずは失敗のない方法で美しく仕上げ、また「旅茶杓」という形で、茶道の修練を積まれた方でなくともあまり気負わずに使えるようにすることで、お手元で茶杓を育ててゆく、のちのちの楽しみまでを作りたいというのが私の願いです。

 

それぞれの茶杓を桐箱に収めてご自宅へ
それぞれの茶杓を桐箱に収めてご自宅へ

 そうして最後にもう1点。いちばん大事なことですが、7月2日(日)14時からの午後のひととき、一期一会の3時間を、その場に集った方々と楽しい時間をつくりたいということがあります。

 

 日本橋の三越百貨店本店という伝統と格式ある場からのお声掛けで、正直なところ私自身かなり緊張して打ち合わせに臨んだのですが、ご担当者のWさんがたいへん明るく気持ちの良いサービス精神旺盛な方で、講座の準備もテキパキと進み、さすがにプロの接客業の方は違うなと感心しつつ、本講座の募集開始となりました。おそらく当日もWさんの助けを借りながら、少人数の講座はスムーズに進むのではないかとおもいます。

 

というわけで、長くなりましたが、最後におさらいを。

 

『初田徹の旅茶杓 ~BAMBOO ART~』

 

◯ 開催日時 : 7月2日(日)14:00~17:00

 

 一回の講座 3時間の間に、私が下削りした煤竹からそれぞれにヤスリを用いてじっくり茶杓を削り出して、ひとつだけの茶杓を完成させ、桐箱に収めてお持ち帰りいただくことができます。また、参加費は材料費や道具代が含まれた金額ですので、追加の費用は掛かりません。

 

 お申し込みは、以下のサイトよりお願いいたします。本日6月1日より受付がはじまりました。

 

三越カルチャーサロン『日本橋 街大學』

 

(*追記 : 6/2の段階ですでに数件のお申し込みをいただいているそうです。6/3まではWEBでの先行予約、6/4よりは一般予約の受付がはじまります)

(* 私のHPからは、お申し込みの受付・対応ができませんのでご注意ください)

 

皆様のご参加をお待ちしております。