手指の先の先で竹籠を編む

 「草編みびと」として、先日は雑誌掲載をしていただきました(季刊『チルチンびと』92号 風土社)ことゆえ、たまには竹籠を編む写真を。

 

 煤竹を削った道具を右手に持ち、網代編みの籠の編み目を整えています。古材の煤竹は材質が硬く、指の力をよく伝え、それでいて竹の表面を傷つけにくいのは、おなじ竹と竹の相性の良さならでは。

 

 手元の材料から自分の好みの寸法に削って、先端が摩滅するたびに削り直すこともできます。

竹籠の編み目を整える
竹籠の編み目を整える

 指先に握った竹の道具だけでなく、自分の指先、そして爪の先も、籠を編むための大事な道具となります。

 

 薄く整えた竹ひごはよくしなる素材ですが、かなり硬質で厚みもあり、細かに編み込むには力が要ります。

 

 また、どういう編み方をするか、つくりたい形はどうか、それらを事前によく考えて、目的に応じた寸法の材料をつくるのが、編むこと以前に大切です。

 

 この籠はややふっくらと丸みを帯びた形に。よい竹の肌はほんとうに美しく、時間を重ねるにつれて育つ楽しみがあります。

 

指先、爪の先も竹籠を編む道具
指先、爪の先も竹籠を編む道具