煤竹の菓子切り、下半期への下拵え

 6月最後の月曜日、2017年の折り返しとなる一週間がはじまります。籠の制作を中心に仕事をする時間がつづくうち、気がつけば定番の煤竹菓子切り「ささのは」の在庫が少なくなってきました。下拵えをした素材も手元にないということで、また少しずつ支度を。

 

 煤竹を半割りにして、茶杓に用いる部分をべつにしたあと、印をつけて細かに割り、同じ長さに切り揃えます。まっすぐに見えても竹は節の部分で曲がっていることが多く、細くなるほどその誤差も目立つものですから、そうした歪みの様子や傷の具合を確かめて、使えるものとそうでないものを選り分けてゆきます。

 

 写真のようにずらりと並べて眺めるのは、竹の仕事の景色として楽しいものです。

 

煤竹菓子切りの下拵え
煤竹菓子切りの下拵え

 新たなお取引について、お店を営む方からのお問い合わせをいただく機会が今年はこれまでよりも増えてまいりました。とくに菓子切りは最初の取扱品としてお声がけいただくことが多くあります。

 

 そうしたお誘いにお応えしたいとおもいつつも、じつは今のところ「ささのは」が買えるお店は東京(吉祥寺: OUTBOUND)と愛知(名古屋: Analogue Life)に1店舗ずつしかありません。

 

 上半期は年始に考えていたよりも慌ただしく過ぎてしまい、すでにお引き受けしている仕事を確実に遂行することだけで手一杯の状況でした。

 

 今後もむやみに手を広げることはしないとおもいますが、すでにお世話になっている、あるいはこれからお世話になるかもしれないそれぞれのお店、その先にいらっしゃるお客様の求めてくださることに応えてゆける機会や中身を、すこしずつ増やせるような下半期にしたいと願いながら、仕事の下拵えをします。