茶杓を削る、煤竹を枉げる。

 日本橋の三越カルチャーサロンでの茶杓の講座がいよいよ今週末の開催となりました。ご予約はすでに満席となり、竹の下拵えも終えて、当日を待つばかりです。(下拵えのはずが最後まで自分で削りたくなってしまう誘惑と戦いつつ)

 

 茶杓の講座は一回完結の内容で、次回の予定はいまのところありませんが、作家としての茶杓の仕事は増えてゆくことになりそうですので、煤竹を削って枉げての下拵えだけはひきつづき。

 

 写真は講座の内容とおなじく、茶箱に組んだり、旅行に携帯するための旅茶杓の制作途中のものです。火の熱で煤竹を枉げ、冷却したものを糸で結んで固定し、形が定まってから削る、その準備の工程。

 

茶杓を削るための煤竹を、火の熱で枉げてストックします
茶杓を削るための煤竹を、火の熱で枉げてストックします

 火で枉げる際には、硬い煤竹が折れたり、割れたり、焦げたりといった仕損じをせぬように、集中して手早く仕事をおこないます。質の良い竹に適切な下準備をして、ちょうど良い火加減に、ちょうど良い時間だけ竹をかざすとクッと曲がる間が一瞬、訪れます。毎回、緊張をするものですが、やればやるほど上達すると信じて。

 

 これまでは、籠や菓子切りの並ぶ中に、何点かの茶杓を添えるような形での展示しかしてきませんでしたが、より中心に近い場を与えるような展示をすることも、頭の片隅に起きつつ、だんだんと支度をしたいとおもいます。