つぎの5年のわたしと竹工芸へ

 8月になりました。東京は梅雨明けしてからのほうがむしろ梅雨のような雨の日々で、きょうも雨が降っています。

 

 繰り返し記しているように、今年に入ってからは個展を行わず、できるだけ制作に力を集中するようにして過ごしています。8月以降もその方針をより進めてゆくことになるとおもいますが、変わることもあります。

 

 ここ5年ほど意識してきたような仕事のあり方、それを土台にしながら、次なる5年の後につながるような仕事、自分自身のあり方を目指します。

 


鋏、鉈、小刀、手とともに動いた道具たち
鋏、鉈、小刀、手とともに動いた道具たち

 はじめのおよそ10年間、私は小さな地面に石を積み上げ、鋭く高く竹工芸の塔を建ててゆく、そんな仕事を目指していた気がします。しかし、塔を支えうるだけの土台が私には不足していると、徐々に認識するようになりました。立ち止まって、一から裾野を広くし、丘を築き、山に育ててゆく、そうしたあり方へ改めること、それがこの5年間だったようにおもいます。

 

 現在の私という人間の裾野の広さがどれほどであるかは分かりませんけれども、裾野を広げながら、丘を築きはじめる時だと考えています。丘、山、山頂をこしらえて、その連峰を縦走してゆく。そうした道のりを考えていますし、実際に道を歩き始めます。

 

 すべてたいへん抽象的な話ですから、お読みくださっている方にはよく分からない話かと想像します。また、表面的には仕事の内容が劇的に変わるわけではありません。

 

 しかしながら、私自身と私の仕事のありようは、ふたたび変化してゆくことになるということを、私自身に向けて記しておきます。8月以降の2017年はあと5ヶ月。ひきつづきどうぞ宜しくお願い申し上げます。