竹籠と竹ひごの面取り

 竹籠を編むには、竹ひごが必要です。その竹ひごを得るには、竹を細く割り、薄く剥ぎ、正確に幅を削り整え、厚みを揃える必要があります。ここまでの加工でも実用という点での用は足りますが、多くの場合にはもうひと手間、さらに面取りを施します。


煤竹の面取り
煤竹の面取り

 面取りで削る竹の量はごくわずかで、その削り屑も粉のような細かなものとなります。この僅かな加工でも、施した場合とそうでない場合には、籠が出来上がった時の佇まいが大きく変わってくるように実感しています。

 

 とくに日用品の籠の場合には、竹ひご作りの工程に費やすことの許される時間には限りがあり、ひと手間が惜しまれる場合もあるかと思いますが、作ろうとしている籠にとって必要な手間であれば、やはり省くわけにはゆかぬものです。

 

 面取りは、いつでも必ず施したほうが良いかと言えば、またそう一概にも言えず、面取りのない鋭いエッジが籠に緊張感を与えることもありますし、農具や漁具のようなものであれば手間を省いてより短時間で多くつくることが優先される場合もあるでしょう。

 

 竹の種類や寸法によって、作るものによって、そのつどよりよい方法を選択することになります。