年輪と節目

 9月15日。ちょうど折り返しのきょうは晴天で、週末は台風の影響で天候が崩れてゆくようです。

 

 竹は成長の早い植物で、はじめの一年でほとんど最大の高さまで成長し、3年ほどで材料として使えるような充実した性質に育ちます。持続可能な資源と言われる所以ですが、反面、継続的な伐採を怠ると、残った竹はだんだんと立ち枯れして密度を増し、竹林があっという間に竹藪と化してしまいます。長所と短所の背中合せからは竹もまた逃れることができません。

 

 何十年、何百年かけて年輪を重ねながら成長する樹木というよりは、年々育っては枯れてゆく草本に近いようにも見える竹ですが、十年ほどで枯れる地表の稈(竹竿の部分)が更新するあいだも、網目のように地下に張り巡らされる地下茎は、密かに成長をつづけています。


年輪のある木と節のある竹
年輪のある木と節のある竹

 太い幹にくっきりと年輪を残す樹木、常に若く青々とした稈を更新しながら、見えないところで年を重ねる竹。それぞれの背景にある時間を、材として、道具として用いる人間がまた繋いでゆきます。