煤竹 菓子切り『月雲』の価格を近日中に改めます

 10月となりました。ことしの中秋は10月4日(水)、そして満月は二日後の10月6日(金)とのこと。週末にかけては天候の崩れる予報もありますが、名月を見ることができるでしょうか。

 

 さて、私の竹の仕事において、『月雲』と名付けた煤竹の菓子切りを定番として削りつづけています。一点ずつ桐の箱に収め、月雲の名を印字したカードとともにお渡ししてきました。つくりはじめてから価格を維持してまいりましたが、近いうちに価格を改めることといたしましたので、お知らせいたします。


菓子切り『月雲』は桐箱におさめます
菓子切り『月雲』は桐箱におさめます

 菓子切り『月雲』は、草葺の屋根の古民家において百数十年を経た古材の煤竹のなかから、褐色の濃淡がグラデーションのような縞模様をもつ竹のみを選び、適した場所から雲のかかった月のような景色の菓子切りに仕上げています。

 

 長さは約 12.5センチ、幅は1センチ強に削り、桐箱におさめてお届けします。この桐箱の値上げがこれまでに二度あり、また良質の美しい竹材を確保するための費用もじわじわと上昇しています。仕入れにともなう輸送のコストも、上がってきました。

 

 これらの状況を鑑みて、たとえば箱を安価なものに切り替えることや、箱におさめること自体をやめるといった方策も検討いたしましたが、価値を下げて価格を維持することで生まれるものは何もないと考え、価格を改めることといたしました。


桐箱から菓子切りを出した姿
桐箱から菓子切りを出した姿

 具体的には、菓子切り『月雲』については、これまでよりも10%の値上げをさせていただきます。(もうひとつの菓子切り「ささのは」の価格は変わりません)

 

 これまでの価格が一点あたり、2,500円+税でしたので、あらたな価格は2,750円+税となります。送料はこれまでと同じです。価格変更の時期については、ふた通りのタイミングがございますので以下に詳しく記します。

 

 1. まず、お取扱店への新規の納品については2017年10月1日より新規納入価格となりましたが、すでに旧価格で納品いたしました在庫もございますので、実際の店頭での販売価格は旧価格分完売後に、お店の判断したタイミングで新規価格への変更となります予定です。(現在『月雲』の取扱店としては名古屋のAnalogue Lifeがございます)

 

 2. また、当サイト等から、私へ直接にお問い合わせいただいたご注文分について。こちらは2017年10月31日までにお問い合わせいただきました品は、旧価格でお分けいたします。11月1日よりは新価格に変更させていただきます。

 

 なお『月雲』については、素材としてかなう煤竹がたいへん少なく、もともと数は少なめに作っている品です。10月中のお問い合わせ分については、可能な限り制作対応すべく準備をしておりますが、数に限りがございますことを、あらかじめご承知くださいますと幸いです。


菓子切りを手にした際のおよその大きさ
菓子切りを手にした際のおよその大きさ

 『月雲』の素材となる煤竹が生まれるには、幾世代もの人の暮らしとともに竹が囲炉裏の煙を受けつづける時間があり、そのあいだには一千回以上も満月が屋根の上を運行するのを待たねばなりません。そうした長い長い時間を煤竹の景色に重ねるつもりで『月雲』と名づけました。

 

 そのことを改めて意識しながら、ながく削りつづけ、そして届けつづけたいとおもいます。