煤竹箸:仕上げの漆の工程へ

 10月初めの週は昨日あたりからぐっと気温が下がり、長袖に上着を重ねたいほどになりました。冷え込みの代わりに空気は澄んで、昨夜 中秋の月は美しいものでしたね。

 

 先月から継続している煤竹の箸づくりは、削りから仕上げの漆の工程に入りました。削った箸をよく磨き、漆を刷り込んでは拭き取る、その繰り返しを行います。拭き漆の作業は一日に一回。しばらく硬化を待ち、翌日以降にまた漆という工程を半月ほどつづけることで、煤竹の質感を残しつつ、箸としての撥水性と堅牢性を高めることができます。


煤竹箸に仕上げの漆を重ねます
煤竹箸に仕上げの漆を重ねます

 夏から秋へと、温度と湿度が下がるにつれて、日が短くなるのとは反対に、漆の硬化に必要な時間が延びてきたようです。削りの工程を含めて予定していたよりも少し時間が掛かっていますが、来週末には完成する見通しです。

 

 ふだん、箸を削っていないというのは、このように削りから拭き漆までを通して、完成までに一ヶ月ほどを要しますので、ほかの仕事と並行して進行する心の余裕(とスペースの余裕)がなかなかない、ということによります。ようやく完成が見えてきて、ほっとひと安心。

 

 また完成をしましたら、ブログにてご報告をしますが、ご予約がございましたら、下記の「Contact」より承ります。箸の長さは22センチで、元に節のある姿です。

 

 より詳しくは、また来週末以降に。箸置きも合わせてご案内いたしますつもりです。さて、今夜も漆をもう一回。