荻窪の本屋 Title 様に一輪挿しの花籠を納めました。

 荻窪の本屋 Title 様に一輪挿しの掛け花籠を納めました。

 

 2016年の1月に荻窪駅の北西、八丁の交差点近くにオープンして以来、本を求めたり2階のギャラリーの展示を拝見したりと、ときどき訪れていた本屋さんです。

 

 2016年9月に私が桜上水のメガネコーヒーをお借りして行った展示『3時の港』にご来場いただき、Title店内でお使いになるための籠としてご注文を頂きました。ブログに記すのが遅くなりましたが、今年の1月10日、ちょうどお店の一周年の日に納品をさせて頂きました。

 

 はじめに、ウツボカズラのような姿でというリクエストを頂いておりましたので、それを念頭に置きながら、たいへん小さな寸法の中に収めました。籠の銘は『空穂』。武士が弓矢の矢を背負うのに用いる武具の名から引用して名付けました。

 

掛花籠『空穂』: Flower Basket "Utsubo"
掛花籠『空穂』: Flower Basket "Utsubo"

 Title店内は、1階の扉を開くと書店としての本棚がまず並び、奥にカフェスペース、2階にギャラリースペースという空間構成、そのうちのどこかに、季節の草花とともに籠が掛けられていることと思います。

 

 お店は荻窪の駅から徒歩ですと少々距離のある場所ですが、軽やかに「いざ八丁!」(Van McCoy "The Hustle"のリズムで)などと口ずさみつつ、ずんずん歩めばあっという間に、この居心地のよい場所に着いてしまいます。

 

 いつもレジで応対してくださる店主の辻山良雄さんは、口数の少ないようでいて本の豆情報をさりげなく伝えてくださる方。そんな辻山さんが2017年1月に苦楽堂より上梓された『本屋、はじめました』を開くと、眼鏡の向こうの優しげな眼差しの奥には、古武士のような闘志が静かに宿っていることも窺えます。

 

 花籠『空穂』は定番ではありませんが、名古屋のAnalogue LIfeさんに断続的に納品したり、4/14からの日本橋 花筥での『袱紗展』に展示したりと、小さな花入は『空穂』をはじめ幾つかの形で、ときどき世の中にあらわれます。

 

『本屋、はじめました』辻山良雄著(苦楽堂)
『本屋、はじめました』辻山良雄著(苦楽堂)