お店を通してお届けすること

 

 古材の煤竹から削り出す菓子切り「ささのは」が、私にとっての数少ない定番になってから、ずいぶん時間が経ちました。

 

 一年ほど前までは、このサイトからメールでお問い合わせ下さった方や、個展などの機会に足を運んで下さった方に、私の手から直接お届けすることを基本にしていました。

 

 多くの機会を重ねて、昨年初めからはお届けの仕方を徐々に変えてきました。私の手からお届けするよりも多く、お取扱い店を通してお届けすることを基本にする形へと。

 

 そうして、以前からお取引のあった愛知県 名古屋の「Analogue Life」さん、以前は一人の客の立場で買い物に訪れていた東京 吉祥寺の「OUTBOUND」さんでお取扱いが始まったのが、昨年春のこと。(Analogue Lifeさんには「月雲」という名の菓子切りもございます)

 

 その後、幾つかの新たなお店からもお声がけを頂き、夏から秋にかけては、東京 江戸川橋の「水道ギャラリー」さん、そして鹿児島県 美山の「夏ノ庭」さんでもお取扱いが始まりました。

 

 東京、愛知、鹿児島という3つの都県の4つのお店、いずれも実店舗の店頭でお取扱いいただいております。


古材の煤竹から削る菓子切り「ささのは」
古材の煤竹から削る菓子切り「ささのは」

 自分で作ったものを自分で届けることには、その行為自体にも大きな意味があると考えていますが、自分以外の人々のお力を借りることで、これまでに出会えなかった方々にもお届けできるようになりました。

 

 行先は、日本の中の私が訪れたことのない多様な地域であったり、あるいは日本の外に広がる無数の地域のどこかであったりします。お手にとって頂いた方からのリクエストで、これまでになかった仕事の形が生まれることもあります。

 

 茶道を嗜まれている方はもちろん、そうではない方にもそれぞれの使い方を見出していただく機会も増えました。

 

 そうした刺激なり反応なりが、お店を通じてお届けすることで、これまで以上により活発になった気がします。菓子切りにかぎらず、今年も予期せぬ面白い出来事が待っているのではないかと、楽しみにしています。

 

 菓子切り「ささのは」は、それぞれのお取扱店に在庫を切らさぬように納品しておりますが、常に数多く在庫があるわけではございませんので、まとまった数量がご入用の場合などには、下の「Contact」のボタンから私にご連絡を頂ければ、制作、ご対応ができます。

 

 現在、上記4つのお取扱い店においては、実店舗の店頭で、実物をお手にとって頂くことができますので、実物をご覧になりたい方には、ぜひお店を訪ねて頂ければと思います。

 

 私の菓子切りを目指してお店に訪ねて下さる方がいらっしゃることは嬉しく、そうした機会に他の作家の素晴らしい仕事と出会うキッカケにもなれば、それもまた嬉しいことです(他の作家の方の作品を目指して、拙作を発見される方もいらっしゃるでしょう)。

 

 いつも書いていることですが、私には無理をして手を広げる気持ちがありません。自然な形で、繋がるべく繋がり、広がるべく広がりながら、今年もよい循環がつづきますように。

 

 私にとって大事な道具、煤竹の菓子切り「ささのは」を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。