梅雨入りまえの竹の清掃と整頓

 

 週明けにも東京が梅雨入りだそうですが、すでにほとんど梅雨といってよい小雨や曇りの日々です。

 

 本格的に入梅となる前に、保管してある竹の清掃と整頓を、日々少しずつ進めています。竹の表皮に薄く堆積する埃を落とし、布で一本ずつ拭うと、竹本来の色艶がよみがえり、経年による色が重なったそれぞれの姿があらわれます。


煤竹、黒竹、白竹など
煤竹、黒竹、白竹など

 古材の煤竹をはじめ、あたらしい白竹、黒竹など、ゆっくり拭いながら状態を確認します。冬のあいだに乾燥で割れてしまう竹もありますし、場合によっては虫食いが発生することもありますので、この機会によく見ておきます。

 

 近年は亜熱帯のようなムシムシとした天候が秋の遅くまでつづくこともめずらしくなく、そうかと思えば昨冬のような何十年ぶりという冷え込みの強い冬があったりと、自然素材を保管するには気の休まらない難しい気候です。

 

 竹は実際に仕事に用いるまでの保管にも、このように手がかかります。材として入手する時から、ほんとうに良い竹、気に入った竹を選ぶようにすれば、大切なぶんだけ手を掛ける気持ちにはなります。

 

 割れてしまったり、虫に喰われたりした場合には、そのぶん悔しさ残念さもひとしおとなります。仕事ですから仕方ないこともあれば、仕事以上の竹に対する愛情もあり、なかなか「割り切ったお付き合い」とはゆかない竹との深い付き合いです。