夕星と写真家と火星大接近

 

 こんばんは。今夜、2018年7月31日の夜は15年ぶりの火星大接近となるそうです。といっても、今夜いきなり近づくわけではなく、ここしばらくは大きな火星の赤々とした光を目にする機会が多くありましたし、明日からもまだまだ近くにいるようです。

 

 幸い、今夜は快晴ですから、火星の大接近をきっとよく見ることができるのではないでしょうか。天体望遠鏡があればなあ......と、思わないこともありませんが、残念ながら所有しておりませんので、肉眼でたのしみます。

 

 

 今年の春の個展では、写真家の山口明宏さんに依頼して、展示の様子を撮影していただきました。今のところ、それらの写真を具体的に何かに使おうという企てはなくて、少し時間が経ったいま、写真を見返したりして、自分の中で咀嚼をしています。

 

 中判フィルムのカメラで撮っていただいた一枚を。


煤竹金装菓子切り「夕星」(撮影:山口明宏)
煤竹金装菓子切り「夕星」(撮影:山口明宏)

 私が「夕星」と名づけている菓子切り。古材の煤竹に漆で金箔を貼り、それを研磨してからさらに拭き漆でコーティングをしています。(金箔は装飾料紙鑑屋さんに貼っていただき、研磨と仕上げは私が行なったものです)

 

 火星よりもずっと遠くで瞬く星の光は、ずっと以前の世界から旅をしてきた光。「カタチノタネ」と名づけた三月前の個展の光を、こうして見つめながら、一月半先に行うつもりの次の個展の、まだ見ぬ光を想像しています。