茶箱の茶杓、復活の茶杓

 

 来週末の個展「煤竹と茶杓」へ向けて、着々と茶杓が仕上がっています。

 

 下の写真は茶箱や茶籠に組むための小ぶりな茶杓。濃淡の色味の美しい煤竹から削りました。少々、変則的な形をしているのには理由があります。


茶箱に組む、小ぶりな煤竹の茶杓
茶箱に組む、小ぶりな煤竹の茶杓

 茶杓を削るには、櫂先を火の熱で曲げて形づくります。硬い竹ほど曲がりにくいのはご想像の通りで、古い煤竹や胡麻竹は曲がりにくいものです。ときどき失敗して折れてしまうこともあります。

 

 この竹はたいへん美しい竹ですが、残念ながら折れてしまいました。折れてしまったのですが、もう少し下の位置で改めてやり直したらば、なんとか曲がるように予感しました。そして、それをするだけの価値のある竹と思い、再度挑戦したところ、なんとか曲がったというわけです。

 

 結果的に面白い姿、それも品よく生まれ変わって、ひょっとすると当初考えていたよりもよい茶杓になったような気もします。

 

 来週末の個展で展示をいたします予定です。

 

 個展「煤竹と茶杓」は、西荻窪のギャラリーSPACE YAUPONにて、9月14日(金)から16日(日)の三日間、行います。

 

個展「煤竹と茶杓」詳細

 

 煤竹の花入や、菓子切り、そして少しの日用品なども展示いたします。ぜひご来場くださいませ。