煤竹の茶杓の節を愛でる

 

 茶杓をどこからどのように見てよいか、分からないというお話をよく聞きます。私が個人的に好きな見どころとして、節があります。

 

 竹林を眺める時に、節は全体のアクセントとして美しいもの。小さな茶杓になってもなお、その個性は失われないどころか、むしろ小さくなってからのほうが存在感をより強く感じます。

 

 下はふたつの茶杓の節を側面から見たところです。


高く険しい節と低く穏やかな節
高く険しい節と低く穏やかな節

 大きな芽痕の残るゴツゴツとした節、そして切り立つ崖のような鋭い断面が見られることもあれば、下のように穏やかで優しい曲線を描くものもあります。

 

 節の上面の表皮の姿や、その両脇の断面の形はさまざま。茶杓のように小さな道具に、これほどの個性が残ること、小さいからこそ個性が際立つこと、そこが茶杓の面白さだとおもいます。

 

 これらの茶杓は来週末の個展で展示をいたします予定です。

 

 個展「煤竹と茶杓」は、西荻窪のギャラリーSPACE YAUPONにて、9月14日(金)から16日(日)の三日間、行います。

 

→ 個展「煤竹と茶杓」詳細

 

 煤竹の花入や、菓子切り、そして少しの日用品なども展示いたします。ぜひご来場くださいませ。