茶杓の持ち方の基本を3点にまとめます

 

 個展「煤竹と茶杓」は、ちょうど一週間後の9月14日(金)からはじまります。いままでになく様々な方がいらっしゃるのではと、ドキドキしています。

 

 茶道に精通されている方もいらっしゃるでしょうし、あるいはまったく初心であったり、茶道というよりも日常の楽しみとしてお茶を、という方もいられるかと思います。

 

 「茶杓」について、まず読み方が分からない方もいらっしゃいます。たしかに、日常生活ではあまり用いない言葉ですね。読み方は「ちゃしゃく」です。読めなくても恥ずかしくありませんし、新たに興味を持ってくださることはありがたいです。訊いて下さってありがとうございます。

 

 さて、茶杓を見る時には、それが許される場合には、手にとってご覧になったほうが良いです。私の個展では、もちろん手にとって下さって結構です。見るにあたっての見方について今日は記します。

 

 茶杓を手に取る際には、決まりというか基本の扱いがあります。細かい点は個々人の差があろうかと思いますが、詳しく書くとかえって分かりにくいので、シンプルに3点にまとめます。


茶杓は節より下を持ちます
茶杓は節より下を持ちます

◯ 茶杓の持ち方の基本、3点

 

1. 節よりも下を持つ......およそ上の写真のように、節から少し下がったところ。だいたいこれを目安に、これより下の位置であれば問題ないと思います。茶席で客として茶杓を拝見する際も、亭主として茶杓を扱う際にも、節より上を手で持つことはありません。

 

2. 節よりも上に触れない......上に書いてあることを逆から言っただけです。節から上の部分、とくに櫂先(先端のカーブしたところ)はお茶をすくう、お茶をくむ場所です。茶杓は水で洗うことができませんので(付着した抹茶は袱紗や布で清め、拭くだけです)、手の油がつくことは避けたいもの。

 

 1と2はとくに大事な点ですので、ペアで覚えておけば間違いがないでしょう。そもそも、節より上を手で触る必要が生じることはありません。人様の茶杓はもちろん、自身が所有する茶杓でも、手で触るのは節より下です。

 

3. 低い位置で扱う......茶杓に限らず、茶道具、美術品全般に共通することだと思いますが、むやみに高いところへかざして見たりせず、畳の上でも、テーブルの上でも、なるべく低い位置で扱います。低いところほど、もし落とした際に衝撃がありませんし、はずみで遠くへ転がる心配もありません。見えないところへ転がして、うっかり足で踏むといった事故の可能性がなくなります。裏側や側面を見たい場合には、節より下を持ったままクルリと回せばよいというわけです。

 

 それなりに長くなりましたが、基本の3点として記しました。いかがでしょうか。とくに難しいことはありませんね。

 

 来週末の個展では、3日間とも会場に私がおります。もしも扱いについて分からないことがありましたら、ぜひお尋ねください。また、私は茶道そのものについては入口を垣間見た程度ですので、むしろ詳しい方がいらしたら教えていただきたいと思います。

 

 

 個展「煤竹と茶杓」は、西荻窪のギャラリーSPACE YAUPONにて、9月14日(金)から16日(日)の三日間、行います。

 

→ 個展「煤竹と茶杓」詳細

 

 煤竹の花入や、菓子切り、そして少しの日用品なども展示いたします。ぜひご来場くださいませ。