茶杓削りと小刀と砥石

 

 個展まで1週間を切って、まだまだ茶杓を削っています。硬い煤竹をごりごり削っていると、小刀を砥石で研ぐ回数も増えてゆきます。

 

 研ぐ回数が増えるほど、一回に費やす時間は短くとも合計の時間は長くなります。できるだけ早く研いで、茶杓を削る仕事に時間をかけたいものです。

 

 活躍する機会の多い砥石は、いまのところシャプトンの砥石、銘柄は「刃の黒幕」オレンジ #1000です。天然砥石ではなく人造のセラミック砥石です。

 

 数字が大きくなるほど目が細かく、仕上げに向いていて、数字が小さいほど粗く、刃の修正力が大きくなります。#1000はちょうど中間の中砥石ということになります。もっとも活躍機会の多い番手でもありますから、色々のメーカーから多くの種類が発売されていて、売れ筋ということで価格も比較的廉価です。

 

 下に写真を。


シャプトン「刃の黒幕」#1000と砥石台
シャプトン「刃の黒幕」#1000と砥石台

 砥石は新品の状態。砥石の台も新品(別売り。別メーカーのもの)です。シャプトンの刃の黒幕 #1000は研ぐのが早く、価格に対して性能の高いところが気に入っています。3,000円台で購入できる砥石ですが、仮に2,000円の一般的な砥石と比べた場合には、その2倍か3倍の速さで研げます。

 

 研ぐ前にしばらく水に浸けておくことも不要で、水道の水をざっとかけて、さっそく研ぎをはじめられますし、研ぎ終えたらさっと拭いて片付けられます。必要に応じて、より細かな砥石などを使い分けます。(弱点として、水に浸けるとヒビが入って割れやすくなります)

 

 ホームセンターなどでは、同じくシャプトンから家庭用のバージョン、底面を樹脂で固めて全体の厚みを増したものも売られています。砥ぎにつかえる部分の厚みは薄くなっているために寿命は短いですが、台所の包丁を研ぐには便利で、価格も若干安価です。

 

 茶杓を削る仕事の途中で刃物を研ぐにも、料理を始める前に包丁を研ぐにも、準備や片付けに時間がかかると、やはり面倒な気もちがするものです。この砥石はそういった面倒がないところが好きで、このような道具を開発していただいたのはありがたいなと思います。

 

 

 とうわけで、そろそろ仕事に戻ります。

 

 個展「煤竹と茶杓」は9月14日(金)から16日(日)まで、東京の西荻窪にあるSPACE YAUPON(スペースヤポン)で行います。

 

個展詳細

 

 ぜひご来場ください。