煤竹の菓子切り、そして茶杓へ

 

 個展が3日後にはじまります。会期も3日間ですから、わずか6日後には終了していることになります。なんだか不思議な気がします。

 

 今回の個展は「煤竹と茶杓」と題しました。茶杓を中心にする個展ははじめてのことで、私にとっては大きな挑戦であり、大きな第一歩です。

 

 「ささのは」と名付けた菓子切りを削りはじめたのは、もうずいぶん前のことで、茶の湯の稽古に通っていた頃に自分用に削ったものが原型になっています。

 

 その「ささのは」を1000本削ると決めて取り組みはじめたのが、5年前の初夏のこと。3年余りを費やして、1000本を削り、そしてお届けしました。

 

 削った本数そのものだけでなく、費やした長い時間や、手にとって下さった方々との大小の物語が、私にとっては意味のあることです。

 

 あれから2年が経ち、いまはまたあらたな気持ちで、これまで以上に茶杓の削りに力を注いでいます。茶道雑誌の『なごみ』9月号の茶杓特集に鼎談という形で参加をさせていただいたことも、私にとってはよい経験となり、茶杓に向かう気持ちを後押ししてくれました。


茶杓と菓子切り、いずれも古材の煤竹を素材に
茶杓と菓子切り、いずれも古材の煤竹を素材に

 菓子切り1000本との3年、そして今につづく時間が多少なりとも私を成長させたように、この個展からはじまる茶杓との取り組み、あるいは取っ組み合いが、何年かのちの私を作るでしょう。

 

 その最初の一歩である個展、3日後からはじまる「煤竹と茶杓」へ、ぜひお越しください。

 

 

◯ 竹工芸家 初田徹 個展「煤竹と茶杓」

 

・会期:2018年9月14日(金)~16日(日)

・時間:12:00~19:00

・会場:SPACE YAUPON(スペースヤポン)東京都 杉並区 宮前 3-35-13

 

 3日間、西荻窪の会場でお待ちいたしております。