煤竹花入|一輪挿しとホトトギス

 

 寒い季節になると、煤竹の花入をつかいたくなります。かつて煤竹が育まれた昔の暮らし、囲炉裏に燃える火のあたたかみを思い出すのでしょうか。


煤竹の一輪挿しに杜鵑草の花|Fujifilm X-T20
煤竹の一輪挿しに杜鵑草の花

 この花入に用いた煤竹の場合には、囲炉裏の煙のあたる場所と、そうでないところとで、同じ年数を経ていても竹の色味が異なるのが見どころです。

 

 この竹のように細かな間隔で、くっきりとした濃淡のコントラストをもった竹は、近ごろではなかなか手に入れるのが難しくなりました。古材ですから数にかぎりのあることで、大事につかうより仕方がありません。

 

 ホトトギスの花は、地面に咲いているときと、こうして一輪挿しに入れて室内で愛でるのとでは、ちがう花のように感じます。


ホトトギスの群生|Rollei 35Tとフジフイルム 業務用100
野外に群生するホトトギス

 散歩の途中で見つけたホトトギスの群生を、フィルムカメラで撮りました。日向で堂々と咲く花も良いですが、日陰に集まって咲く花々の、しっとりした姿にも惹かれます。

 

 この花入は来月の個展にもってゆく予定です。

 

個展は2018年12月8日(土)よりギャラリー壽庵ではじまります