2018年最後の個展「茶杓を削る、籠を編む」は9日間の会期を終えました。ご来場の皆様、お支えくださりました方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。
ことしは4月、9月、12月とで3回の個展を行いました。すべて東京の杉並区、西荻窪という町で行うことになったのは偶然の流れで、なかなか稀有な出来事になったと思います。
西荻窪は、三鷹市に住んでいた頃によく訪れていた町です。今回の個展の会場であるギャラリー壽庵さんには、しばしばお邪魔しては古美術の名品を見せていただき、二十代の頃の私に美術・工芸の勉強をさせていただいた恩のある場所です。
いわば十数年のあいだ、私が一方的にお世話になっていた場所のひとつで、今回は個展という形でお世話になり、これまでとは異なる形で学ばせていただく9日間となりました。2018年という一年を締めくくるとともに、作家としての私、個人としての私が次へ進むためのひとつの節目ともなったような気がします。
いくつかの写真を掲載して、個展を振り返ります。






ことしは年に3回の個展を行う年になりました。そのすべてにご来場いただいたお客様も幾人かいらっしゃいますし、それぞれの個展においても多くのお客様とお会いすることができました。ありがとうございます。
そのかわり、全体的な仕事の計画としては、いま振り返って正直に言えば、少々の無理はあったようにおもいます。
個展のために他の仕事をセーブするといった調整を行うこともなく、むしろお取扱店は増え、また特注品等お引き受けした仕事においてもやりがいのある制作が幾つもありました。手が回らずに各方面にご迷惑をお掛けした一年だったという反省があります。
来年の仕事の進め方をどうするかは、年末年始に今年を振り返りつつ考えてゆきます。随想として、年末までにその断片を記すこともあるかもしれません。
ともあれ、ことしの個展はすべて終えました。少し休養をしつつ、個展のあとの整理ほか、いくつかのことをやっているうちに年を越してしまうでしょう。まだ何回かブログは更新できると思いますが、はやめのご挨拶を。
本年2018年もたいへんお世話になりました。どうもありがとうございます。2019年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
竹工芸家 初田 徹