桜とヒヨドリ、おじいさんとおじさん

 

 日に日に桜の花が開いてきます。

 

 私は花見の習慣がなく、また花の時期にはなんの因果か慌ただしく過ごしていることが多いため、ゆっくり桜を眺めることはあまりありません。ちょっと外へ出たときに、ついでに味わうソメイヨシノというのが、近年の定番となっています。

 

 桜の花の蜜は冬を越えた野鳥にはご馳走のようで、さっそく野鳥たちが忙しく動き回っています。

 

 ヒヨドリが街路の桜の高枝で、器用に蜜をとっていました。しばらく上を見上げていると、外を掃いていたおじいさんも、それに気づいて上を見ます。


2019年の東京の桜が咲きました(Fujifilm X-Pro2)
2019年の東京の桜が咲きました

 「あれは、ムクドリですか?」

 

 「あれは、ヒヨドリですね。オレンジの嘴の鳥がムクドリです」

 

 「はああ、そうですかあ」


落葉樹の桜にも、もうじき若葉が(Fujifilm X-Pro2)
落葉樹の桜にも、もうじき若葉が

三分咲きの桜もあれば、五分ほどの木も(Fujifilm X-Pro2)
三分咲きの桜もあれば、五分ほどの木も

 あれから何年が経ったのだ、と感じる節目はいろいろあるとおもいますが、桜の開花もまた卒業の季節と相まって、時間の経過を感じるきっかけのひとつではないでしょうか。

 

 ヒヨドリは日本で通年みることができる留鳥で、葉が茂る季節になっても出会えます。冬に渡ってきた鳥たちは、栄養を蓄えて、これから日本を飛び立ってゆきます。