孟宗竹のタケノコ、5月の成長を観察する

 

 五月の連休が明けて数日。いかがお過ごしでしょうか。

 

 ことしの春は個展のことで頭が一杯で、身近な景色を眺める余裕もないままに過ぎてしまいました。気がつくと巷はすっかり新緑、いやむしろすでに深緑といった風情です。

 

 ことし生えた孟宗竹も、タケノコの時期から大きく成長をしています。しばしその様子を観察しましたので写真を多めに記録します。


背丈よりやや高く伸びた筍(Fujifilm X-Pro2)
背丈よりやや高く伸びた筍(すでに竹になりつつ)

 生えたばかりのタケノコも見たかったのですが、ほとんどの竹はその時期を過ぎているようです。それはそれで見ものでもあり。


見上げる高さに育った竹(Fujifilm X-Pro2)
見上げる高さに育った竹も頂上部は皮に覆われています

竹の根元から皮が落ちてゆきます(Fujifilm X-Pro2)
穂先よりも、竹の根元から先に皮が落ちてゆきます

孟宗竹の皮の内側は外側よりも白く(Fujifilm X-Pro2)
孟宗竹の皮の内側は外側よりも白く

孟宗竹の節には細かく茶色の毛が密に(Fujifilm X-Pro2)
孟宗竹の節には細かく茶色の毛が密に生じています

節から上下の斜め方向に「く」の時に生える細毛(Fujifilm X-Pro2)
節から上下の斜め方向に「く」の時に生える細毛

 「竹はどれくらいの期間で大きくなりますか?」とよく訊かれます。基本的には、ことしの春に生えた筍は、3ヶ月ほど経った夏にはほとんど最大の高さまで成長します。

 

 高さは大きくなっても、1年目の竹はまだ柔らかすぎるので、質の充実をまって、竹籠をつくるなどの細工に用いる場合には、3~4年程度経過した竹を用います。伐採するのは秋から冬が通例ですので、筍から3年半ほど経過したものから使うことができるというのが目安です。

 

 なお、私自身は孟宗竹を用いることはほとんどなく、より節間が長くて繊維の細かなマダケやハチク、そのほか笹の仲間などを用います。また煤竹という百数十年以上も経過した古民家の古材を茶杓の削りに用いたりも。

 

 孟宗竹は竹のなかでも早い時期に筍が生じる種類で、いまはやや遅れてほかの種類のタケノコがでてきています。青々とした竹の表皮の瑞々しさをはじめ、初夏の光のなかで細かに観察してみるのも一興です。