煤竹茶巾筒、小さな花と

 

 こんにちは。雨が降ったり、急に日差しが出たりと、大きな台風の前の不安定な天候です。

 

 来週末に迫った、名古屋と東京での展示には、いくつかの茶巾筒も展示します。茶巾を収納して、茶箱・茶籠に組んで持ち出すための茶巾筒。古材の煤竹から削り出し、拭き漆を重ねて仕上げています。

 

 本来の用途はその名の通り茶巾のための竹筒ですが、家の中ではひと工夫して花と合わせることもできます。切り花を机の上にそっと飾りたいときなど、このようにつかったり。


煤竹茶巾筒に藤袴を入れる(竹工芸家 初田徹 作)
煤竹茶巾筒に藤袴を入れる

煤竹茶巾筒の内側にガラスの小瓶(竹工芸家 初田徹 作)
煤竹茶巾筒の内側にガラスの小瓶

 私は竹の花入、花籠のオトシとして、ガラスの瓶や小さな陶器、金属器など、異素材の器をよく合わせます。特にガラスは軽量、かつ手入れもしやすく、安価に様々な形状のものが入手できますので、職業柄もあって普段からよく求めます。口の小さなものであれば、竹に伝わる湿気も少なく済みます。

 

 茶巾筒には底がなく、筒抜けなので、水を入れたオトシの上からかぶせるようにして、そこへ花を入れます。上下で景色の異なる竹であれば、上下を変えることで気分を変えることも。


茶巾筒の本来の用途は茶巾を入れること(竹工芸家 初田徹 作)
茶巾筒の本来の用途は茶巾を入れること

煤竹茶巾筒の内側は薄く削り、内外に拭き漆の仕上げ(竹工芸家 初田徹 作)
煤竹茶巾筒の内側は薄く削り、内外に拭き漆の仕上げ

 内側を漆でコーティングしてあるとはいえ、筒を直接濡らしたり、たとえば水を含ませたオアシスを詰めたりという使い方はさすがに避けたほうが無難です。(割れたり、カビが生えたりの原因になります)

 

 注意点としては、湿度の高い夏場は内側に湿気がたまりやすく、乾燥した冬場は内側と外側の湿度の差で割れやすくなります。湿度や気温の安定した春や秋に、アレンジとして、こんな使い方もできますよという一例です。

 

 もともとの用途である茶巾筒として使う際も、使用後には早めに湿気を拭き取って、ゆっくり自然乾燥させてから仕舞うのが長く使うための心得です。


藤袴の花、ガラス瓶を背景に
藤袴の花、ガラス瓶を背景に

藤袴の花、煤竹茶巾筒を背景に(竹工芸家 初田徹 作)
藤袴の花、煤竹茶巾筒を背景に

煤竹茶巾筒(竹工芸家 初田徹 作)
煤竹茶巾筒と花、机の上に

 同じ一輪の花でも、器を変えると雰囲気が変わりますね。ガラスの小瓶は夏には単体で用いても涼しげで気持ちの良いものです。とりどりのガラス器を集めておくと、竹の道具、籠の楽しみもいっそう広がります。

 

 煤竹茶巾筒は、9月12日からの東京の展示、9月14日からの名古屋での展示、いずれの会場でもお求めいただけます。

 

「休日の風景」9.14 sat-9.22 sun......名古屋 Analogue Life

 

「籠と花 展 」9.12 thu-9.15 & 9.19 thu-9.22 sun......東京 MIN jewelry &crafts

 

 

 9月14日(土)は展示初日のAnalogue Lifeに12時から14時頃まで在廊します。また、同日夜には東京のMINでのレセプションパーティに参加予定です。こちらはフラワースタイリストの平井かずみさんや、竹工芸収集家の斎藤正光さんもいらっしゃるそうです。ぜひご来場ください。