一年前の個展「カタチノタネ」と一年後の形

 

 一年前の4月に西荻窪のSPACE YAUPONで「カタチノタネ」という展示をおこないました。当時の自分が、一年後、二年後の自分に向けてつくった個展です。あれから実際に一年余りが経過して、その間におこなった展示や制作を含め、このところ振り返っています。

 

 一年間での変化は、それまでの一年一年よりも、自分のなかでは大きかったように感じます。

 

 以下、山口明宏さんの撮影による「カタチノタネ」。山口さんという写真家である第三者の目線で写真を残していただいたのは、とても良かったなとおもいます。


個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
個展「カタチノタネ」(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

「カタチノタネ」会場での打合せ(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)
「カタチノタネ」会場での打合せ(撮影:山口明宏 Akihiro Yamaguchi)

 時間経過は自分の仕事のテーマの中心です。

 

 ものが育ってゆくことについて「経年変化」「エイジング」という言葉がしばしば使われます。新品の革の財布がだんだんと濃い色味になり、質感も柔らかになるような、前向きな変化に対して用いることが多い言葉だとおもいます。

 

 私自身も、基本的には前向きな意味で捉えている「経年変化」ですが、正直に言えば、たとえば新鮮な果物が腐ってゆくような、一見ではよくない変化であっても、現象としてはおなじ時間経過として、自分のなかでは等しく捉えているところがあります。

 

 よい変化、わるい変化、その区別があろうとなかろうと、時間はただ経過し、やがてその先の時間があらわれます。

 

 写真に写っているものすべて、人も場所も、すべてが等しく一年後のカタチとなり、また一年後には一年後のカタチになります。