滋賀、琵琶湖行。雨と霧のびわ湖バレイへ

 

 先日、滋賀県の琵琶湖へ出かけました。かねてより訪れたいとおもっていた場所、ようやく念願かない、歴史ある土地へ。

 

 旅はあいにくの雨。個展ではほとんど晴天に恵まれる私ですが、旅先ではどういうわけか雨ばかりです。旅のスタートは東京の品川駅。新幹線で一気に京都へ入り、そこから在来線でやや戻る形で滋賀へ赴きます。


滋賀への道は、まず新幹線で京都へ
滋賀への道は、まず新幹線で京都へ

 比較的、最近になって気づいたのですが、京都から滋賀の琵琶湖南部までは思ったよりもずっと近いものです。東京で言えば、新宿から中央線に乗って吉祥寺や東京駅まで行くくらいの感覚。京都へ旅するのに、琵琶湖畔に宿を取るのも良いのではとおもいます。

 

 琵琶湖を訪れようと思ったのは、広い景色を見たかったというのが理由のひとつ。かつて水運で栄え、日本海と畿内の主要都市とを結ぶ重要な輸送路であった、その歴史に触れたいということも。そしてたいへん大きいと聞く琵琶湖の、実際のスケールを肌で感じたかったのです。

 

 その感覚が、今後の創作にも生きるのではと。


びわ湖バレイへ向かうロープウェイより
びわ湖バレイへ向かうロープウェイより

 琵琶湖の西部を走る湖西線の志賀駅からバスで打見山の麓、びわ湖バレイの入り口へ。そこから日本最速というロープウェイで打見山の山頂(1,108m)までは、わずか4分で移動することができます。

 

 ご覧のように、ロープウェイは雲の中を突き抜けてゆくのですが、小雨のこの日は、湖上もふくめて雲というよりも霧がかかっており、肝心の景色はよく見えませんでした。カラー写真でも色彩の乏しい日でしたので、すべてモノクロの写真でお送りします。


霧の向こうに琵琶湖南部が見えます。ロープウェイより
霧の向こうに琵琶湖南部が見えます。ロープウェイより

すれ違うロープウェイの車体に「BIWAKO VALLEY」の文字
すれ違うロープウェイの車体に「BIWAKO VALLEY」の文字

 ほどなく到着した山頂は、ロープウェイの降り場からすでにすさまじい風が吹いており、雨と霧とで、視界もほとんどありません。なかなか東京では出会えない天候に遭遇したのは、ある意味ではラッキーだっかかもしれません。デジタルカメラはバッグに仕舞って、アナログのフィルムカメラで何枚か写真を撮りました(未現像)。

 

 びわ湖バレイは、打見山から蓬莱山にかけての一帯がリゾートとなっており、晴天時にはびわ湖テラスから琵琶湖と青い空とを一望することができるそうで、若い観光客のかたも多くいられました。濃霧のこの日は、山頂からはまったく琵琶湖が見えませんでしたが、それはそれで私にとっては貴重な体験でした。

 

 なお、山頂は悪天候で景色は期待できない旨は、ロープウェイの乗車前に券売所でしっかり告げられます(ロープウェイの運賃は往復 ¥2,500)。

 

 なにしろ山頂は悪天候、かつ寒く、うっかり散策しようものなら遭難しかねない濃霧でしたので、ビュッフェ式の昼食をとってほどなく帰路につきました。


琵琶湖の西の畔に平地は少なく、いきなり山という地形です。
琵琶湖の西の畔に平地は少なく、いきなり山という地形です。

湖西線に沿う琵琶湖沿岸には水田。対岸の山は意外に近く感じられます。
湖西線に沿う琵琶湖沿岸には水田。対岸の山は意外に近く感じられます。

 雨は止み、ふたたび湖西線に乗り込んで京都方面へ。びわ湖バレイのある打見山周辺は琵琶湖の南部に近いところで、湖面の面積は小さくなっているエリアです。北東部の長浜あたりから琵琶湖を望むと、広い平地とあわせて、より広々とした景色が見られるのかもしれません。

 

 いずれは、竹の名のつく竹生島とあわせて、そのあたりにも出かけてみたいと思います。今回は長年の望みのひとつを叶えることができただけで満足です。

 

 余談ですが、しばらく山頂の霧の中で過ごしたためか、その後の数日間の私はいつもよりも皮膚に艶というか潤いがあるように感じました。個人的には関心の少ない分野ですが、山頂の霧は美容に良いのかもしれません。