古材の日と煤竹

 

 本日、5月31日は531で古材の日。はじめて知りました。

 

 私も竹工芸家としての仕事において古材のお世話になっています。百数十年以上を経た古材の煤竹から、茶杓を中心に、煤竹箸、そして私の定番である菓子切りを日々削っています。なくてはならない素材です。


古材の煤竹からつくられる道具たち
古材の煤竹からつくられる道具たち

煤竹の茶杓、箸、そして菓子切り
煤竹の茶杓、箸、そして菓子切り

 竹は木というよりは草に近い性質の植物で、竹林に生えたまま長い年月を生きることはできません。10年経たずして立ち枯れてしまう竹を人間が伐って、ほかの形に変えることで生きながらえます。

 

 煤竹は茅葺き屋根の民家の中であらたしい命を与えられ、今日まで残りました。江戸時代、明治時代の人々が家を建てて、それを後世の人々が引き継いでくれたおかげで、私はその恩恵にあずかることができます。

 

 人が暮らすことで、後世の宝になるようなものが生まれることが、現在においてはどれほどあるだろうかということも省みながら、それらの材をつかいます。