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COVID-19下での一年を経ての考えと今後について

 

 いつもより早い節分、立春を迎え、早くも春一番が吹いた2021年2月です。

 

 COVID-19という未知の存在と全世界が関わらざるを得ない状況になってから、およそ一年。あっという間にどこまでも広まった過程を振り返ると、現実に世界中が密に繋がっているのだと分かり、妙な感慨をおぼえます。

 

 この一年は仕事においても、私的な行動においても、安全を最優先しました。ほとんどのことは我慢するしかないと。

 

 仕事については、複数の展示を延期しました。

 

 いずれ嵐は止むものと考えて、闇雲に突き進んだり、急いで航路を変更するよりは、いったん停泊して嵐が過ぎるのを待つ、というのが2020年の基本方針でした。


竹|一年前の景観より
竹|一年前の景観より

 一年経って、現在の状況を冷静に見つめますと、残念ながら早期に収束という目はなくなりました。たいへん残念ですが現実です。

 

 昨年は皆様のお支えにより、個人としてはなんとかなりました。しかし、諦めたものも多くあります。そして、冷静に現状と行先を見つめると、これから先も停泊しつづけることは、今年は難しくなるでしょう。航路を定めて、ふたたび船を動かさねばなりません。

 

 どのように一年間の活動をするか、そしてこの先の世界において、作家としてどう活動してゆくか、私自身の人生について、このところずっと考えています。


松葉|一年前の景観より
松葉|一年前の景観より

梅花|一年前の景観より
梅花|一年前の景観より

 今年は、複数の個展、複数のグループ展の予定があります。そして、来年のことも少しずつ。どれだけ実現できるか分かりませんが、その時が参りましたら、お知らせいたします。

 

 昨年は、私のウェブサイト内のブログ、つまりここでのオンライン展を5月に試みました。オンラインでお届けできる仕事の領域は限られます。5月以降は封印して、実店舗での展示の機会を待ちましたが、今年はまたやり方を変えて、複数回、小規模なオンライン展を試みたいと考えています。

 

 オンラインで購入したいというお問い合わせはよく頂きます。現状では、常設のオンラインショップを自分自身で運営する予定と余力はありませんが、10~20点程度の作品を期間限定でご覧いただく、上記のようなオンライン展を、以前よりも少ない準備期間で行える体制は整いつつあります。(昨年のオンライン展は撮影やページの準備に時間がかかり過ぎました)

 

 昨年は、自分で言うのもおかしいですが、今まで以上に頑張りました。先のことについて考える余裕もなく、目の前のことをやっているうちに一年が過ぎました。今年は昨年とはまた異なる形で、自分のできることについてよく考えて取捨選択しながら、停泊から抜錨、前進してゆくことになります。

 

 2月中旬か下旬、小さなオンライン展を、ここでやるつもりです。前回と異なる内容になります。そのお知らせが近いうちにできますように。(→ 追記:2月26日前後からスタートの予定で準備中です。最新情報をご確認ください)