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5月にオンラインでの小品展をテーマごとに行います。

 

 こんにちは。4月30日です。緊急事態宣言と外出自粛の一ヶ月でした。

 

 予定していた私の個展も無期延期とし、今後の展示も果たして実現できるものか、竹工芸家としての仕事のあり方そのものを見直すべきではと考えざるを得ない、いつもとは異なる気持ちの春です。

 

 さて、急なお知らせですが、5月のゴールデンウィーク後半から、一部の小品を集めたオンラインでの展示を行うことにします。このホームページ、ブログがその会場。ただいま撮影そのほか鋭意準備中です。

 

* 展示がはじまりました→ 第一部 出品作品リスト

 

 具体的には......

 第一部で、花入としての籠を展示します。

 第二部では、茶杓や菓子切りなど、煤竹を素材にした削りの仕事を展示します。

 

 ギャラリーでの展示においては、様々な形態、性質の作品をひとつの場で違和感なくご覧いただくことが可能です。いっぽう、オンライン上では一気に多数の品を並べると、視点が定まらないように今の自分は考えています。

 

 ですから、今回は二部に区切って、順番にご覧いただくことにしました。それぞれ一週間程度の会期を考えております。具体的にいつからいつまでか、それは未定です。整い次第スタートして、状況を見ながら終了します。ウェブですから、はじめに決めすぎず、やりながら考えてゆきたいとおもいます。


網代編みの掛け花籠に鉄線の花
網代編みの掛け花籠に鉄線の花

 ことしは自分にとって過去最多、最長期間の展示を予定しておりましたが、出鼻をくじかれた形で、今後どうなるものか見通すことができません。今の状況が過ぎて、すっきりと晴れ渡った気持ちになるのがいつなのか、終わりが見えない状態です。

 

 私の方針として、個展の会場となるギャラリーで実物の籠や茶杓などを展示し、目で見て、手で触れて確かめていただき、お届けする、それが最良と考えていますし、そうしたギャラリーでの展示を実現する望みは捨てていません。

 

 しかし、そうした展示以外の方法も、今後の世界においては考えてゆかねばならないこと、それもまたこの状況においては確かなことです。試みるにはよい機会と前向きに捉えて、オンラインで出来ることを模索することにしました。

 

 これまで個展に足を運んでいただくことの難しかったお客様にも、インターネットを通じてご覧いただける、その最初の機会となります。そうした意義があるものと考えて、皆さまにお楽しみいただけるように準備をいたしております。

 

 第一部のスタートは5月3日(日)以降を予定しております。そのころにまたブログを訪れていただけましたら嬉しく思います。

 

*展示がはじまりました→ 第一部 出品作品リスト

 

 皆さま、よい5月をお迎えください。