梅雨入りしてからの東京は蒸し蒸しとして、いちばんよい季節は過ぎてしまったと実感します。桑の木にはたくさんの実がなり、野鳥や昆虫、そして人間が分け合っています。
下の写真は完熟する手前の赤い桑の実。ここからさらに熟して紫を煮詰めたような色になります。熟した実は、早い者勝ちで誰かの口へ運ばれてしまいますので、写真の中には残りません。
![完熟まであと少しの赤い桑の実](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=667x10000:format=jpg/path/s322cb8739deb5d3c/image/i0918db52729c5fc2/version/1592209362/%E5%AE%8C%E7%86%9F%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%A8%E5%B0%91%E3%81%97%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%A1%91%E3%81%AE%E5%AE%9F.jpg)
![白い羽をもつ蛾の仲間が次々に羽化します](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=667x10000:format=jpg/path/s322cb8739deb5d3c/image/i0d276b6a397c3697/version/1592209420/%E7%99%BD%E3%81%84%E7%BE%BD%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%A4%E8%9B%BE%E3%81%AE%E4%BB%B2%E9%96%93%E3%81%8C%E6%AC%A1%E3%80%85%E3%81%AB%E7%BE%BD%E5%8C%96%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99.jpg)
手に色が付くほど熟した桑の実には、青果店で売られる果物とは異なる野生の酸味があって、わたしは好きな味です。
桑の実を少しばかり摘んでいただく際には、よく水で洗ってから、いったん冷凍庫で冷凍し、暑い季節に、凍ったまま口に入れてしまいます。
桑の木の洞で育てられた今年生まれのシジュウカラの雛たちは、すでに幼鳥となって巣立ったようです。無事に大きく育って、また帰ってこられますように。
![木陰の足元で白く光るドクダミの花びら](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=667x10000:format=jpg/path/s322cb8739deb5d3c/image/idbdd3da178352a66/version/1592209503/%E6%9C%A8%E9%99%B0%E3%81%AE%E8%B6%B3%E5%85%83%E3%81%A7%E7%99%BD%E3%81%8F%E5%85%89%E3%82%8B%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%B3%E3%82%89.jpg)
すでに夏の日差しになって、日向と日陰の明暗の差が大きくなりました。木陰の足元に咲く、小さなドクダミの花びらが、わずかな木漏れ日を跳ね返しています。