15年前に作った一輪挿しの試作品。久しぶりに箱から出しました。
とてもシンプルな竹籠です。竹工芸を勉強しはじめて数年を経たころ、徐々に竹工芸家として仕事をしてゆこうという時期につくったもの。日本水仙を入れてみました。
![透かし編みの一輪挿しの籠に水仙 竹工芸家 初田 徹 作](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s322cb8739deb5d3c/image/i9dddb9b9b8275ef3/version/1611477275/%E9%80%8F%E3%81%8B%E3%81%97%E7%B7%A8%E3%81%BF%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%BC%AA%E6%8C%BF%E3%81%97%E3%81%AE%E7%B1%A0%E3%81%AB%E6%B0%B4%E4%BB%99-%E7%AB%B9%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E5%AE%B6-%E5%88%9D%E7%94%B0-%E5%BE%B9-%E4%BD%9C.jpg)
この頃から今まで、自分自身の意識では作るものが変わったようでいて、改めて籠を見ると本質のところは変わっていないようにも思われます。
私自身は15年の間にずいぶん変わりましたが、この籠は箱に仕舞ってあったためか、作ったときの姿と比べて、それほど状態が変わっていません。
日光の紫外線は人間の肌にダメージとなるように、籠の肌もじわじわと傷めます。仕舞い込まずに使うことも大事ですが、使わないときには日の当たるところに出しておかず、遮光された環境で適切に保管したほうが、籠の寿命は長くなります。
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久しぶりに、こういった姿の籠を作ってみるのもよいかもしれないと、思い出した籠との再会です。