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倉敷 滔々での三人展がはじまります。5/14~22

 

 こんにちは。5月14日より倉敷美観地区のギャラリー 滔々での三人展に参加いたします。

 

 

 ガラス作家の波多野裕子さん、染織家のアリサト工房さん、わたくし初田徹の三人による展示です。初日の14日(土)は波多野さんとアリサト工房の廣中さんが在廊を予定されています。私は東京のMIN GALLERYでの個展会期中のため、倉敷へ赴くことができません。残念ですが東京から見守ります。

 

 

 滔々 ウェブサイト

 

 開場は各日12:00-17:00、月曜はお休みです。

 展示をご覧いただくにあたっての注意事項等は、上記のリンクより滔々のサイトまたはインスタグラムの投稿でご確認ください。

 


煤竹中国茶杓とガラス器、布作品
煤竹中国茶杓とガラス器、布作品

 波多野さんはガラス製の茶器を数多く作っておられます。今回はわたくしも煤竹を用いた中国茶器と日本の茶杓を中心に展示いたします。

 

 アリサト工房さんの布は色合い、肌合い、やさしい佇まいで、室内で用いるのも良いですし、野点において茶器を並べる布として用いるにも、清潔感と温かみを感じられるものです。


煤竹「守」
煤竹「守」

 「守」と名づけた造形作品です。経年の色や形を感じられる煤竹を選び、壁に掛けた時を想像しながら景色を切り取っています。背面に直径4ミリほどの小さな穴をあけてあります。

 

 具体的な用途を定めず、壁に掛ける抽象的な作品として。(太さによってはドライフラワーを入れることが物理的には可能です)

 

 かつての日本の民家の中心にあり、家を守った日の記憶(平和的な火)、あるいは垂直方向の竹の線と水平方向の節の線の交差する十時に意味を見出していただいても。

 

 なんらかの形で暮らしの「守り」となればと考えてつくりました。煤竹を選び、慎重に切り、穴を穿つ。じつにシンプルな工程ですが要所を押さえてつくっています。


 * * *

 

 二十年以上も前のことですが、高校を卒業した春休みに、夜行バスに乗って倉敷の街へひとりで旅行に出かけたことがあります。大原美術館とアイビースクエアを訪ねることが目的でした。

 

 美しい街並みを構成する建築が現役で生かされていることに感激しました。展示会場の滔々は倉敷美観地区の大原美術館のすぐ近く、宿泊施設を備えたギャラリーです。

 

 時を超えて訪れた展示の機会です。ぜひご覧ください。