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小雪、竹花入にヒアシンス

 

 十一月は初旬に冷え込み、中旬は春の陽気、そして小雪を迎えてからはまた冬の寒さです。久しぶりに降った雨は冷たく、晴天つづきの中で懐かしく思っていた暖かい雨とは異なるものでした。

 

 地上の花、緑が少なくなるにつれて、室内に咲かせたい気持ちが大きくなります。


白竹花入にヒヤシンス 竹工芸家 初田 徹 作
白竹花入にヒアシンス

 竹花入にヒアシンスを入れたのは、おそらく自分自身では初めてのように思います。色と香りとが、冬を飛び越えて春を連れてきました。

 

 ほんとうの季節はまだ冬がはじまったばかりで、東京では紅葉もこれからというところ。桜の咲くまで4ヶ月ほど、寒い季節がつづきます。2020年、2021年のこの冬は特別なものになりそうです。室内に楽しみを見出して、自分の気持ちをうまく手懐けながら過ごしたいと思います。

 

 春にはまた皆様と笑顔でお会いできますように。